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第14回 これからの「経営情報システム」に求められることについて考える

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SUMMARY

      ■ これからの経営層やビジネスのトップのニーズに応える「経営情報システム」に必要なポイント

      現在多くの企業は、「経営情報」の活用を真剣に考え、そのシステム化に取り組んでいる。しかし、その取り組みが、経営層やビジネスのトップが満足できる状態に至っていないケースも少なくない。

      満足できない最大のポイントは、「意思決定に使えていない」という点にある。担当者が努力を重ねているにも関わらず、どうしてそのような状況になってしまうのか?

      システムが意思決定に活用されるための2つのポイント
      1. 重要情報の統合
      2. 現状分析から未来予測へ 


      ■ 新しいニーズに応えようとした際に、従来のアプローチの前に立ちはだかる壁

      この2点を実現していこうとするとき、選択するツール自体に乗り越えなくてはならない壁がある。

      1. Excelの壁
      2. 基幹システムの壁
      3. BI・既存パッケージシステムの壁


      体力のある企業は「自社開発」という選択肢を取るケースがあるが、変化に対応していくために、その都度開発費用がかかり、その状態が続くことになる。

      ■ これからの「経営情報システム」はどういうものであればいいのか?

      経営層・ビジネスのトップの意思決定に資するレベルの経営情報システムに求めるべきものは?

      「拡張性の高い統合データベース」と「柔軟な分析・シミュレーション、レポート機能」の組み合わせ
       1.「拡張性の高い統合データベース」の必要性
       2.「柔軟な分析・シミュレーション、レポート機能」の必要性

      柔軟なカスタマイズ機能を備え、必要であればアドオン開発ができるシステムがパッケージソリューションとして提供されているのが理想的。



現在多くの企業は、「経営情報」の活用を真剣に考え、そのシステム化に取り組んでいます。しかし、その取り組みが、経営層やビジネスのトップが満足できる状態に至っていないケースも少なくないようです。満足できない最大のポイントは、「意思決定に使えていない」という点にあります。担当者が努力を重ねているにも関わらず、どうしてそのような状況になってしまうのでしょうか?
私たちは、そうした相談を受け、経営情報システム導入の支援に関わっています。その中で、システムが意思決定に活用されるための2つのポイントが見えてきました。

1. 重要情報の統合
2. 現状分析から未来予測へ
です。

1.重要情報の統合
これまで「経営情報」というと、「財務・会計」「業績管理」の数値情報が想定されてきました。しかし、本来、経営を成功させていくためには、人材やそれに紐づく組織のマネジメントも重要なピースの一つです。にもかかわらず、それらの情報が分断されてきたのが、多くの企業が直面している状況でした。「財務・会計」「業績管理」に加え、「人材(人的資本)・組織」の情報も統合されていなければ、重要な意思決定を支えることはできません。

2.現状分析から未来予測へ
「経営情報システム」と聞くと、様々な分析結果が並ぶ「ダッシュボード」を思い起こす方も少なくないのではないでしょうか。例えば、パッケージシステムから提供される分析機能を活用したダッシュボードで表示されるのは、過去の分析がほとんどです。未来予測があったとしても、既定のロジックに基づいたものに限られています。先の見えにくいなかで意思決定をしていくためには、独自の仮説検証をしながら未来を予測できる仕組みが求められます。

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